質問:互換性のないバージョンで開けない

オートキャド(AutoCAD)の図面データを受け取ったのですが、「図面ファイルが互換性のないバージョンで作成されています」というメッセージが出て、受け取った図面データを開くことができません。

確かに私の使用しているオートキャド(AutoCAD)は最新のバージョンではありませんが、こういう場合はその都度「バージョンを下げて保存してください」とお願いするしかないのでしょうか。

■回答■

現在のところオートキャド(AutoCAD)の最新バージョンは2008になっています。

Autodesk社も慈善事業をやっている訳ではありませんので、毎年新しいバージョンが発売されることは間違いないでしょう。

ただ、古いバージョンでは新しいバージョンのデータを開けない、というのはお約束ではありますが、あまり親切とは言い難い気がしますね。

もう少し何とかして欲しいものです。

…と、文句を言っても始まりませんので、問題を解決する方法を考えてみましょう。実は、解決策はオートキャド(AutoCAD)を開発しているAutodesk社のサイトにあるんです。

Autodesk社の公式サイトに、バージョンを変換するソフトが公開されていますので、とりあえずダウンロードして使ってましょう。「DWG TrueConvert」という名前のコンバータです。

Autodeskのサイトからコンバータをまずダウンロードしてみましょう。

当然無料です。使い方も簡単で一括変換も出来ますので、意外と重宝するかも知れませんよ。

コンバータを使用する手順としては、以下のような流れとなっていますので、再度確認をしながら操作をしてみて頂ければと思います。

①変換するファイルの選択
コンバータを起動すると出てくる画面の右上にある「追加」ボタンを押すと、変換したいファイルを選択する状態になります。

ここでバージョンを変えたいオートキャド(AutoCAD)の図面ファイルを選択します。複数でもOKです。

②変換するバージョンを選択
先程選択したファイルをどのバージョンに変換するかを指定します。今回の場合は2000を選択することになると思います。

③変換
一番下にある「変換」ボタンを押すと変換処理が始まります。ただ、変換したデータは自動的に上書きされてしまうので、最初は別の場所にコピーしたデータで試してみることをお勧めします。

操作は以上で完了です。

昔はこうしたコンバータがなくて、低いバージョンしか持っていない場合には結構つらい思いをしました。それに比べて今は良い環境になっています。

こうした便利な機能は、出来るだけ使っていった方がお得だと思います。ぜひもう一度試してみてくださいね。