質問:文字の角度と傾斜の違いを知りたい

オートキャド(AutoCAD)の文字列には「角度」と「傾斜」という設定がありますが、これらはどの様な使い分けをするのでしょうか。

角度の設定方法及び傾斜の設定方法、そしてこれらの違いについて具体的に教えてください。

■回答■

オートキャド(AutoCAD)に限らず、CADには必ずといって良いほど文字の角度設定の項目があります。

こうした設定は、オートキャド(AutoCAD)の操作に慣れていくに従って、どんどん当たり前のように設定出来るようにになっていくものです。

ですが、最初の内はたくさんの設定があるので、どうしても混乱してしまいがちです。
ここではそんな混乱を避ける為に、文字の角度設定を整理していくことにします。

●文字の角度
文字の角度とは、単純に文字列が図面に対してどの程度傾いているかを示す数値です。

通常の横書き文字は左側から右側に向かって水平になっていますから、角度は「0」ということになります。大抵の場合はこの「文字角度0」を使用するはずです。

文字の角度

文字の角度を変更したい場合は、オブジェクトプロパティ管理で角度を入力しても良いのですが、通常は回転コマンド(ROTATE)を使うことになると思います。

●文字の傾斜
次に文字の傾斜ですが、これは文字の角度に対して文字自体がどの程度傾いているかを示します。

文字の傾斜

上記の画像を見て頂ければ分かるように、なぜか傾斜角度は90°を基準として時計回り方向が正の角度となっています。それだけはどうもしっくりと来ないのですが、まあ慣れるしかありません。

文字の傾斜に関しては、例えば同じ文字傾斜30°だとしても、現在の文字角度によって見え方が大きく異なってきます。

これらの特徴をよく理解しておけば、文字の傾斜について困ることはないと思いますが、いかがでしょうか。